公営ギャンブル「地方競馬」について
地方競馬とは、競馬法に基づき都道府県・競馬場が所在する市町村あるいは特定の地方公共団体で構成される事務組合が施行する競馬である。
地方公共団体等が施行することから「公営競馬」(こうえいけいば)という俗称で呼ばれることもあるが正式な呼称は「地方競馬」であり、日本中央競馬会(JRA)の施行する「中央競馬」と対をなす法令用語となっている。
過去には競馬場が所在しない市町村も競馬を開催していたが昭和40年代の法改正により著しく災害を受けた市町村と競馬場が所在する市町村に限定されている。
地方競馬はは長年にわたり地方自治体の貴重な収入源となってきたが、近年パチンコ産業との競合や一般大衆の「ギャンブル離れ」の影響を強く受けて、競馬を含めた公営競技事業そのものを廃止する事例が出てきた。
かつての地方競馬ではアングロアラブによる競走が盛んにおこなわれていた。
アングロアラブとは、サラブレッドとアラブ種を混合させた馬の品種。虚弱体質で気性が激しいサラブレッドの問題点を解決する為に頑丈で従順なアラブ種の性質を取り入れたものである。日本においてはアングロアラブのことを「アラブ」と呼ぶことが多いため、アラブ種と混同されがちだが、正式にはアングロアラブとアラブ種は別物である。
中央競馬所属のアングロアラブはすべて抽せん馬であったのに対し地方競馬所属のアングロアラブにはそのような制約がなかったため、一般に中央競馬よりも質の高い競走馬が確保された。しかし1995年以降中央競馬と地方競馬の交流が進む中、サラブレッドの導入を積極的に行う競馬場が相次いで現れ、その影響を受けてアングロアラブによる競走は全国的に減少していき、2009年を最後にアングロアラブの単独での競走はなくなってしまった。